設計の手順
証明が必要な事実を分ける
架空の質問:「日本で買った X2 イヤホンは中国で保証修理できる?」。型番、販売経路、地域規約、適用日が必要です。検索器が候補を探し、判断層が根拠を選び、生成モデルが回答します。存在しない規約は補えません。
地域の根拠を残して絞り込む
文書 ID、片段 ID、URL、版、原文範囲を保存します。中国語の質問でも日本語の規約が必要です。地域の条件がない場合は検索を広げるか、根拠不足を伝えます。一般 FAQ から資格を推測しません。
関連性と支持と矛盾を分ける
公式の RAG 例は質問と片段の組に複数の判断を行い、コードで選別します。X2 に関するか、海外保証を直接示すか、他の適用規約と矛盾するかを分けます。修理拠点の住所だけでは保証資格は証明できません。
証明できる内容だけ生成する
架空の P1 は日本直営店で購入した X2 の日本指定拠点での一年保証。P2 は中国本土での有償修理。どちらも海外での無料保証を証明しません。分かる範囲と不足を示します。
生成後は主張ごとに確認する
引用 ID と原文範囲はコードで確認し、片段が主張を支えるか判断します。地域・料金・期間を一文で述べた場合も分解します。引用があるだけでは正しいとは言えません。矛盾は適用日と範囲を示して残します。
段階ごとに評価する
必要な根拠を正解付けし、候補に入ったか、順位はどうか、未支持の主張があるか、適切に保留したかを確認します。型番・地域・言語ごとに分析します。検索できていない根拠はしきい値変更では直りません。
具体例 · 本サイトの架空データ
| 観察した事実 | 判断 | コードでの処理 |
|---|---|---|
| P1:日本指定拠点で一年保証 | 日本での範囲と期間を支持 | P1 を引用して範囲を示す |
| P2:中国本土で有償修理 | 無料保証を証明しない | 料金と資格を分ける |
| 草稿:世界中で無料保証 | 世界中・無料の根拠なし | 削除し、要確認と伝える |
コピーできる設計例
独自の例です。JSON はリクエストや入力の形、Python は架空スコアの計算のみを示します。API は実行しません。接続前に公式仕様と処理方針を確認してください。
{
"query": "Can a Japan-bought X2 receive warranty service in China?",
"passage": {
"id": "P1",
"source": "invented-policy-for-this-exercise",
"scope": {"model": "X2", "purchase_channel": "Japan direct store"},
"text": "One-year coverage at designated service centers in Japan."
},
"claim_to_check": "X2 has free worldwide warranty service.",
"required_facts": ["purchase_region", "service_region", "fee", "term"]
}判断を設計するよくある失敗
- 関連性だけで回答全体を支持すると考える。
- 国・経路・適用日が異なる規約を混ぜる。
- 引用形式が正しいだけで回答を受け入れる。
TRY / THINK / COMPARE
先に考えてから解説へ
「X2 の修理を受け付ける」という文章で、日本購入品の無料修理を証明できますか?
解説を開く
できません。受付、地域資格、料金は別です。適用条項を探すか、根拠不足を明示します。
提出前の確認
- 必要な事実と根拠不足を列挙する。
- 出典・版・地域・原文範囲を保存する。
- 主張と根拠を対応させ、矛盾を隠さない。
- 検索・順位・生成の失敗を別記録する。
よくある質問
ベクトル DB を置き換えますか?
この設計では置き換えません。まず候補を検索します。
支持が強ければ真実ですか?
保証しません。出典が古い、誤っている、適用外の場合もあります。
参考資料
公式パターンと Datawhale の実践テーマを参考に、説明・例・演習を独自に作成しています。API の実行結果や性能測定ではありません。